misakoinSGの日記

From what I see and learn from Singapore…シンガポールで考えたこと徒然

2015-01-01から1年間の記事一覧

星港便り第8回「アメリカン・スクールでの日本語教育」

ここシンガポールで最もアメリカらしい風景に接することができる場所のひとつに、アメリカン・スクールがある。幼稚園児から高校生まで、4千人の生徒が100台のスクールバスで通学してきている。 国境の町として知られるウッドランドは、橋を渡ればすぐマ…

星港便り第7回「日本人墓地公苑に眠る人々」

ハイビスカスが咲き乱れる「日本人墓地公園」。日本人学校の生徒をはじめ多くのボランティアが清掃に参加する 「掃苔(そうたい)」という言葉を知ったのは、社会人になって何年も経ってからである。墓石についた苔を掃き清めるということから、墓参りをする…

星港便り第6回「リー・クァンユー初代首相のこれまでの50年と明日」

町のあちこちでも即席弔問台が作られ、熱心に見入る市民たち シンガポールの建国の父リー・クアンユー元首相が亡くなった。享年91。当地に着任して間もない頃、名所である植物園を散歩していたら、まったりとした日曜日の夕方には似つかわしくない緊張感を…

星港便り第5回「旧宗国を同じくする二国の自由への希求それぞれ」

現代美術の祭典「アートステージ」は、バーゼルやマイアミのアートフェアのディレクターを務めた、スイス人ロレンツォ・ルドルフが、2008年に香港で同様の国際アートフェアを興した後、シンガポールに渡ってきて5年前に始めたものである。インフィニテ…

星港便り第4回「たかがラーメン、されどラーメン」

シンガポールにラーメン店がいったいどれくらいあるのか、見当がつかない。若者が多く集まるブギス地区、とあるショッピングモールに、9店のラーメン店が集合体で営業している大型店舗がある。広いフロアは日本の田舎風にしつらえてあり、テーマパークさな…

星港便り第3回「本屋で待ち合わせ」

駐在や出張先にどんな本屋があるか、気になるタイプである。売り場面積は小さいが、空間をうまく利用し、特徴ある品揃えの店に出会えれば、たちまちその町が好きになる。アメリカではマンハッタン、ボストン、サンフランシスコ、またワシントンDCにそんな…

星港便り第2回「作家たちを魅了するこの町」

10日間にわたる「シンガポール作家祭」が閉幕した。徒歩の距離に位置する大学や高校のホール、そして映画館、博物館や美術館などが即席の15会場となった。今年のテーマ「美への期待」と記されたパスを首からぶら下げた老若男女が、本を小脇にはさんで闊…

星港便り第1回「外国人としてこの町に住む安心感」

ロサンゼルスの日系人向け新聞「羅府新報」で連載が始まった。 赤道直下のシンガポールに着任したのは6月末のこと。あれから早くも4カ月が経った。快適で安定した天候と、抜けるような青い空を楽しめる南カリフォルニアの生活は、すっかり遠くなりにけり、…